高齢者宅に見守りシステムを導入する際に通信インフラを検討する必要があります。インターネットが普及したとはいえ、高齢者宅にインターネット接続環境がある世帯は少ないでしょう。
通信方式 | 全国カバー率 | 価格(追加料金) | 備考 |
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光接続 | 中 | 高(月4000円前後) | |
ADSL | 中 | 中(月2000円前後) | |
携帯無線 | 中 | 中(月500円~) | |
電話回線 | 高 | 低(月0円~) |
インターネット接続環境のない世帯では、見守りシステムを導入するにあたってADSLや光接続などのインターネット接続を検討することも考えられます。しかし、月々のコストが別途必要となることや、地方などでは、ADSL等の低コストインターネット接続が不可の場所もあります。
このような場合は、携帯無線を用いた通信方式を用いた接続をサポートしている機器を選択するとよいでしょう。最近では低価格な3G/LTE SIMを提供する業者が増えてきています。但し携帯無線を用いたものでも、電波状況・環境によって接続できない場合があります。
有線によるインターネット接続も携帯無線による接続も不可の場合、電話回線による通信手段を用いることになります。電話回線を用いた通信方式では、音声による連絡以外にもダイヤルアップPPP(Point-to-Point Protocol)を用いたメール送信も可能です。
電話回線をサポートしている見守りシステムでは、電子メールでの連絡が可能かも判断ポイントになります。電話回線による通信手段を用いる場合、電話料金を考慮に入れる必要があります。1回の通信が10円だったとしても、毎日3回通信が発生すると月額では、1,000円の通信料になります。1日の通信回数がどれくらにになるかを把握する必要があります。